どうも、星川(@Soh_RundabanSP)です。
どうも、勢いにのれないサッカー日本代表。
ということでサッカーファンのぼくは今一度、日本代表のワールドカップでの戦いを考え直してみることにしたんです。
日本代表は南アWCで惨敗したのか?
今更ながら『日本代表はなぜ敗れたのか』という本を読みました。
湯浅健二さんと後藤健生さんの対談形式の本。
ワールドカップの惨敗を理論的に分析した内容になっています。
敗因は僕が読み解く限り3つ挙げられます。
①攻撃偏重
明らかに攻撃に重きを置いたチーム編成だった。
高いラインを維持し、(特にサイドバックの)オーバーラップを前提としたパスサッカー。
リスクが高いのは明らかだった。
しかし、その志向自体は悪いわけじゃない。
事実、強豪国相手にも2点、3点と得点できた事実があるからだ。
問題なのは戦術的に攻撃偏重であったことではなく、「精神的」に攻撃偏重であったこと。
優勝する前提でいくと、いくらなんでも90分間、7試合全て「攻めきる」のは不可能だからである。
②引き出しのないサッカー
必ず攻めきれない時間がくる。
それは大前提だった。にも関わらず「その時どうするか?」がまったく考えられれていなかった。
「10分守りきる方法」「1点をもぎとる方法」を用意しておくべきだった。
③コンディショニングの失敗
南米で開催された大会だったことでヨーロッパでプレーする選手たちは総じてコンディションが悪かった。
また、日本はコートジボワール戦、ギリシャ戦は雨で尚、厳しい環境だった。
日本以外ではスペイン、ポルトガルのコンディショニングが不良だった。
それはスペインリーグの優勝が最後までもつれたこと、チャンピオンズリーグを最後まで戦った選手が多かったことが『日本代表はなぜ敗れたのか』では言及されていた。
じゃあ、どうすりゃよかったのか?
ほとんど結果論に聞こえちゃいますが、「こうしておけば・・・」ということを考えておきます。
特に中村俊輔を引き合いに出しながらザックJAPANに足りなかった部分を考えています。
①ショック療法
2013年前半、コンフェデレーションズカップや親善試合で大量失点で敗れ続けていたとき、抜本的なメンバー交代をするべきだった。
吉田、今野、川島を長く使いすぎたと思う。
最終的にワールドカップ本番で復帰させるにしてもあの時点では完全に自信を失っていたし、むしろチーム内の競争心をかきたてるチャンスだったと思う。
あとは選手のプレースタイル的にキーパーは川島でなく、西川のほうが道理に合っていた。
「高いラインを維持する」にはキーパーの足元の技術と守備範囲が広いことが必要になる。
その能力は川島より西川の方が高い。
ワールドカップで優勝したドイツのノイアーをイメージしてもらえればわかりやすいと思う。
②中村俊輔とハーフナー・ナイク
メンバー選考をみたときに「本田のチーム」だという印象を持った。
実質的に本田のバックアップがいなかったからだ。
個人的に中村俊輔の代表復帰を熱望していた。
その経験、実力、人間性はザックJAPANに足りないピースの多くをうめることができたと思うからだ。
もし選ばれていたら期待できる役割を書いてみる。
本田のバックアップ
本田圭介が怪我したり、調子が悪かったら終りのチームだった。
あまりにリスクが高すぎる。
香川のトップ下起用は失敗に終り、変わりにトップ下ができる選手が1人もいないのは異常事態。
また、競争がおきないことも精神衛生上悪い。
残り10分をシメる時間稼ぎ
そのキープ力と戦術眼でチームを落ち着かせることができたはずだ。
特にザックJAPANは試合終了間際に失点を許すことが多かった。
リードしているにも関わらずリスクをもって攻めきろうとするからだ。
例えば往年のブラジルだとエジミウソンなんかが出てきてピッチの端でボールをこねくりまわすという・・・・・。
いわゆる「マリーシア」そんな時間稼ぎも時に必要だ。
優秀なベンチワーカー
南アフリカワールドカップ時、新エースとなった本田圭介や新キャプテンの長谷部誠に賞賛が集まった。
しかし、中村俊輔や中澤裕二のフォロワーシップもチーム作りに欠かせない要素だった。
スタメン落ちしながらチームの「和をつくる」ために働くのは簡単なことじゃない。
ドイツワールドカップ時のようにチームがバラバラにならなかったのは彼らの人間性によるところが大きい。
日韓ワールドカップ時の中山雅史や秋田豊も同じ役割だった。
中村俊輔のサッカー人生を考えたとき、日韓での代表落選、セルティックでの栄光を極めながら、押しも押されぬエースとして出場したドイツワールドカップでは惨敗。
円熟味を増した南アではスタメン落ち。
サッカーの酸いも甘いも知っている彼の経験を還元しないのは日本代表にとって損失だった。
彼の場合、Jリーグ二度目のMVPを獲得するなど現役バリバリで確実に「戦力」としても計算できただけに召集のベストタイミングだったと思う。
スタメンで使うには難しいものの12人目の選手としては最良だった。
ハーフナーはもちろんパワープレー
ハーフナー・マイクはもちろんパワープレーで使う。
「走力」を前提としたパスサッカーだったザックJAPAN。
様々な理由で「走力」が奪われた時のクオリティがブラジルワールドカップでの3試合だ。
中村俊輔のクロス+ハーフナーのパワープレーは「あと1点ほしい!」という場面では有効だっただろう。
さてさて、ワールドカップへの反省を考えたところで出場しないと意味がない!
がんばれ日本!
以上、バンドマンがお送りしました!